人間の感覚の記憶ってすごいですね。

毎年この時期の風の匂いと温度を感じたら、子供の頃に近くの高校の文化祭に行っておいしいものをいっぱい食べたり、動物にふれあったりしたことをフッと思い出します。

風のにおいを感じて「あ!あのときと同じ!」と思ったら季節はいつも11月少し前。

子供の頃おじいちゃんと行った近所にあった高校の文化祭の時期。

農業や動物の飼育、食品加工を教えている高校で文化祭と言っても当時は高校に通っている人だけでなく近くに住んでいる人たちみんなが行くお祭りのようなものでした。
一年に一度の子供の頃の大きな楽しみでした。

おじいちゃんはいつも私にモルモットやハムスターを買ってくれました。

持って帰ったらおばあちゃんにすごく怒られるんだけど…

今日もふと外に出たらあのときと同じ風。
今住んでいるところはあのときとは違う遠く離れたところなのに同じ匂いの風が吹くんですね。

あの頃とは全く違う土地で全く違う人たちと全く違う生活をしていても同じ風が吹くと思い出すものなんですね。
おじいちゃんのことも。