敬老の日に。

先日の敬老の日にたまたま外を歩いていたら、車いすに乗ったおじいさんが道路にいらっしゃいました。

電動のものではなく、手で車輪を回すタイプの車いすでしたが、見ていると手が動かせないご様子...

足を乗せるところを横に跳ね上げ、足首を動かし、足で地面を蹴って前に進んでいる様子でしたが、道路の曲がり角で歩道の高さにひっかかり前に進めない様子(>_<、)

すぐにひっかかりがはずれて、前に進めたけれど次は歩道の上にあがりたいけれど、段差があって上がれないようで、車が通る車道を足首の力だけで地面を蹴って少しずつ少しずつ前に進んでいらっしゃいました。

見るに見かねて声をかけました(>_<、)

80歳よりももっとお年を召した方のように見えました。

どこまで行かれるのですか?と聞いたら、「そこを曲がったところのスーパーまで。」と。

確かに、そこを曲がったらスーパーはありますが、ずっとずっと先。

「押していきます」と車いすを押して歩き出しましたが、気を遣われて遠慮されるばかり。

それでも、足首だけの力でそんなに先のスーパーまでお一人で行かせることもできず、少々強引にスーパーまでお供させていただきました。

失礼ながら、ご家族は?と聞いたら、今日はたまたまみんな留守で…と。

車いすに乗っているのはもう少しお若かったときに、自転車で転んで歩道から落ちてしまって、それ以来歩くことも手を動かすこともできなくなってしまったそうです。

帰りのことがとても気になりました。

行きだけでも何度も遠慮されて、強引にスーパーまでお供させていただきましたが、さすがにスーパーの中まで私についてこられて、「何を買いますか?」「どこの売り場にいきましょう?」と言われると気を使って買い物もゆっくりできないだろうと。

帰りはどうされますか?と聞いたら、帰りは電話をして迎えにきてもらいますと。

でも、さっきご家族は留守で…と言われていたよな~と頭をよぎりましたが、きっと私に気を使わせないようにとか、一人でゆっくりと買い物をしたいからとか、そんな理由もあってそうおっしゃっているのでしょう。

本当にご家族の方はいらっしゃるのかな、一人暮らしだから一人で買い物に行かなくてはいけないんじゃないかとか、スーパーからの帰り道一人で色々と考えてしまいました。

帰り道はずっと上り坂なのにもしご家族がいなかったらどうやって帰るんだろう…すごく気になりましたが、家族の方に迎えにきてもらうとおっしゃっているのに、ストーカーのようにスーパーの前で待っているわけにもいかず(>_<)

帰り道、一人で歩きながら色々なことを考えました。

上り坂のある帰り道、どなたかが声をかけてまた車いすを押してもらって帰ってこれるといいなということ、このおじいさんのように不自由に生活をしていらっしゃるお年寄りの方たちがいること、市や区は把握できるのかな?とか。

一人暮らしのお年寄りをサポートするには、すごくたくさんの人手がいるだろうな~とか…

これから高齢化が進むだろうし、きめ細やかに情報をつかみ、サポートしていけるような社会になったらいいなと深く考えるきっかけをいただいた敬老の日でした。