スーパードクター

先日テレビで、世界のスーパードクターと呼ばれる日本人医師たちの医療現場をドキュメントしたものを見ました。

頭部を大きく切開することなく数センチメートルほどの小さな穴から顕微鏡を使い巧みに脳腫瘍を切除・縫合する手術をするドクター、人工血管をカテーテルで幹部まで持って行き、裂けた血管を内側から補強するステントグラフト手術をするドクターなど。

本当に素晴らしい技術でその技術に見入ってしまったのはもちろんなのですが、この先生方には共通したものをとても強く感じました。

体の内部にカテーテルなどを通すときは血管を傷つけないようにこの上ないプレシャーを感じると思うのですが、ドクターの口から出る言葉は本当に気軽なものでした。

「はいっ!通った~♪」

「ここでこうやって…」

「ここで巻いて~」

「はい!できたっ」

「完璧♪」

etc…

この通りの言葉ではなかったかも知れません(録画をしていなかったのですみません)

本当に気軽に考えているというのではないのはもちろん。

これらも一つのプラスの言葉なんだろうなと思いました。

ミリ単位の手術で極度に緊張しているけれども言葉は自分を肯定するプラスの普段使い慣れた言葉を使い、オペ室全体の必要以上の緊迫感を和らげるだけでなく自分自身にも「困難だけど絶対にできる」という言葉を投げかけているようにも見えました。

お医者さんになるまで本当にたくさん勉強されたでしょうし、色々な困難をたくさん乗り越えてこられたのでしょう。
お医者さんになられてからも数々の困難にぶち当たり乗り越えてこられたのでしょう。

そんな中で重く考え、自分自身を追い詰めていくのではなく、気軽な言葉で心を軽くしながらプラスのものを自分に引き寄せプラスのイメージを自分自身で作りながらそれを実現できるように困難を乗り越え、不可能を可能に変えてこられたのだろうと思います。

もちろん、このようなプラスの言葉だけではなく、血のにじむような努力と勉強をたくさんしてこられたことももちろんでしょう。
その大変な道中もきっと「大丈夫!大丈夫!」の自分自身への言葉で人が大変だと思うことでも大変だと考えすぎることなく頑張ってこられたのかも知れません。

私にはこのような立派なお仕事はできませんが、日々の生活の中でも見習わせていただきたいものを感じました。

本当に本当に大変なことでも、「できる!」「大丈夫!」の言葉とともにそう思うことでそれを現実にする力が人間には備わっているんだと改めて勉強させていただきました。